5/24 いくつといくつ

 今回のテーマは「いくつといくつ」です。

 

 「いくつといくつ」は「かず・かたち教室」で重視している内容の1つですが、岐阜でも羽島でも毎回お子さん方の反応はいまいち・・・。特に「さんすうすき!」「けいさんできるよ」というお子さんには不評なのです。それはなぜかというと、

 

幼児さんで計算ができるお子さんの中には、計算を暗記している子が少なくない

 

 

からです。もちろん、「1+2=3」「2+3=5」のような計算をすばやく答えられることを悪いとは言いませんし、少し先取りしていることが本人の自信になっているのであれば、それはそれでいいと思います。

 

 ところが、「5は3といくつ」という問いかけをすると、計算ができる子のほとんどが初めのうちは「8」と即答するのです。「5このあめをこっちのお皿には3こ置いたら、もう1つのお皿には何こ置くかな?」と具体物(レッスンではマグネット)を使って聞いてみると、「5は3と2」とすぐに答えてくれます。この数の合成、分解という数の概念は、この先くり上がりのたし算、くり下がりのひき算、時間と時刻の計算などをしていく上で必要な概念です。

 

 小学校の算数でも「1+2=3」のような計算がでてくる前に「いくつといくつ」の内容を学習しますが、小学生のお子さんのいる保護者の方とお話していると、ここでつまずいてしまうお子さんが多いそうです。そうならないためにも、「かず・かたち教室」ではこの「いくつといくつ」を各学期全10回のレッスンの中で1回は入れるようにしています。